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「仕事で使うツールだからこそ、ユーザーにとって負担が少ない色にしたい。」カラーテーマ変更秘話

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2020年12月にBaseconnectのメインサービスである『Musubu』のカラーテーマが変更されました。そこで、なぜ変更を実施することになったのか、そこに込められた想いなどをフロントエンドエンジニアチームのマネージャーである山本さんとデザイナーの大仲さんに聞いてみました。

山本 純
プロダクト開発チーム 
10年以上にわたり、企業向けSaasのデザイナー・フロントエンジニアとして活躍。デザインからカスタマーサクセスまで幅広い業務に携わる。2019年にBaseconnectに入社。フロントエンドエンジニアチームのマネージャーとしてMusubuプロダクト開発を担当。
大仲 千恵子
企画デザインチーム デザイナー
株式会社ドリコムのデザイナーとして活躍。その後フリーランスとしてWebサービスやアプリなどの幅広いデザインに携わる。2019年にBaseconnectに入社。主にMusubuプロダクトのデザイン全般を担当。

ユーザーの方にストレスを感じさせないプロダクトを作りたい

山本:『Musubu』のカラーテーマが変更になった背景には、『Musubu』のデザインとして、ユーザーの方にとってのストレスを少しでも取り除いて、使い心地の良いものを提供していきたいという想いがあります。

『Musubu』はBtoB向けのプロダクトなので、BtoC向けのプロダクトと違い、自ら選んで使っているわけではなく業務上で使わないといけないというユーザーの方もいらっしゃいます。そんな方に向けて、利用する上で出来るだけ負担の少ないデザインにしていきたいと考えているんです。今回のカラーテーマ変更もそのための施策の1つですね。

大仲:そうですね。『Musubu』は法人営業向けのツールなので、「営業」という業務自体にストレスを感じているユーザーの方が一定の割合は想定されます。そのため、操作性を良くすることももちろんですが、無意識のうちに1番よく目に入ってくるであろうカラーテーマもユーザーの心理的負担にならないものにしたいという気持ちがありました。

山本:こうした考えはリリース当初から抱いていたのですが、今まではとにかく『Musubu』をリリースすることや、使える機能を追加していくことに精一杯で、中々手がつけられていませんでした。なので『Musubu』自体が、営業リストが入手出来るツールから、営業活動全体を支援するツールとして、次のステップに進んでいこうとするタイミングで、カラーテーマを見直せたのはとても良かったと思っています。

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毎日の仕事で使うからこそ、見ていて心に優しい色を模索する

大仲:そのために具体的に実施したこととしては、『Musubu』がユーザーに届けたい「営業をシンプルに、発見は最大に」というコンセプトメッセージを形成するキーワードに対して、チーム内でお互いに連想するカラーやイメージ出していき、カラーイメージのすり合わせをする「Musubu Branding 2020」というミーティングを開催しました。

コンセプトメッセージを形成するキーワード

◎シンプル
・ちょうどいい、フィットする、過不足がない、他のものはいらない、
   安心、使いやすい、分かりやすい
◎スタンダード
・信頼、役立つ、頼りになる、安心できる、日常、営業ライフ、当たり前、
   飽きない、あなたのことを1番理解している
◎結ぶ
・発見、新しい知見、知らなかったことを知る、レコメンドや検索、
   発見を手がかりに進む・繋がる、データの接続、あなたに必要なフィードバック

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山本:キーワードの言葉に対してどう思っているのか、「私にとっての安心できるって、こんな色。」などは人によって違うので、そういったことを可視化しながらブレストを重ねました。何度かこういう機会を設けると、徐々に「あ、そっちだね。」と皆の中でカラーの方向性が見えてくるんです。そこからは実際の画面に落とし込んで、細かいカラーの調節を行っていきました。

大仲:以前のカラーは彩度が高く、元気があって良かったのですが、日常的に使うツールとしてはもう少し刺激の少ない色の方が良いと判断し、カラーの調節をしました。見やすさのコントラスト(明度差)などは極力変えずに、トーン(彩度)を抑えたんです。色相としては同系のプロダクトで使われがちなものではあるのですが、その中で『Musubu』らしさが表現できる彩度・明度にこだわっています。

山本:珍しいカラーというわけではないですが、今のトレンドでいうとはっきりしたビビットなカラーを使っているサービスが多いので、そこの違いは感じてもらえると思います。見ていて出来るだけ優しい、落ち着いた画面に見えるように調節しているので、それが『Musubu』らしさであり「Baseconnectが作るUIってこうだよね。」っというイメージに繋がれば良いなと思っています。

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カラーテーマ変更前の『Musubu』

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カラーテーマ変更後の『Musubu』

『Musubu』としての世界観を伝えて、唯一のプロダクトになりたい

大仲:細やかな調節ですが、カラーテーマの変更を行ったことで、ユーザーの方にとって、使用感が心穏やかで安心感のあるものに近づけば嬉しいなと思います。私の個人的な想いでもありますが、プロダクトを通して「頑張れ!」というのではなく「頑張りすぎなくても大丈夫だよ。」という気持ちを届けたいと思っているんです。

山本:そうですね。今回カラーテーマの変更が実現出来ましたが、まだまだ成長途中のプロダクトなので、いたる所にUIとして工夫の余地があると感じています。ですので、日々営業のお仕事をされているユーザーの方に寄り添いながら、『Musubu』らしい世界観を伝えていけるようにしていきたいです。

そういう意味でも、単なるSFA(営業支援ツール)やMA(マーケティングオートメーション)でもない、『Musubu』として唯一のプロダクトになりたいと思っています。ユーザーの方から「『Musubu』が欲しい。」と言っていただけることを目指しているんです。

今使ってくださっているユーザーの方から、UIを褒めていただいたり、デザイン面で良いフィードバックを頂くこともあるのですが、もっと「これほどデザインされた営業支援ツールは他に無い。」「圧倒的に使い易い。」と言ってもらえるようなものを作ることができれば、それは唯一無二の強みになると思います。そのためにも、出来ることに着実に取り組みながら、デザインにこだわり抜いたプロダクトを目指していきたいです。

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